お正月の歴史はいつから始まった?正月の起源を簡単に解説!

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正月は年初めを意味します。それは、どんな暦(こよみ)の中でも共通して言えます。また、旧年が無事終わり、

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新年あけましておめでとうございます!

と祝う行事でもあります。正月の飾り付けをし、おせち料理を皆で食べて、このお正月を盛大に祝うのです。

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最近では、おせち料理は手作りではなく、店舗渡しや宅配で手軽に買い求める人たちも増えて来ていますよね!

1月1日は「元日」と名付けられ、国民の祝日となっています。元日以外にも、正月三が日(元日~1月3日まで)までは少なくとも多くの日本人にとって休みです。

お正月の歴史はいつから始まった?

お正月はいつ頃から始まったのでしょう?残念ながら、正確にいつから正月が始まったのかは未だに分かっていません。少なくとも、太陰暦や太陽暦などを使い始めた時には、正月はすでに誕生していたでしょう。

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太陰暦や太陽暦って何やねん?

という方は、こちらの記事も合わせてお読みください。

現在世界の大部分が、太陽暦を使用しています。ですが、中国は昔太陰暦を使っており、今でも中国は太陰暦の旧正月を祝っています。

古代ローマのお正月

古代ローマでは、1年が10ヵ月でした。その中で、3月1日が正月だったのです。ヴェネツィア共和国では1797年まで、ロシアでは988年~15世紀の終わりまでこの暦は使われていました。

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意外とこの暦の歴史は長いですね!

ちなみに、15世紀末から1700年までのロシアでは、9月1日を正月としました。この日は、神が天地創造したエピソードに基づいて設定されています。

紀元前713年頃にローマで、ヌマ・ポンピリウスが1月と2月を加えたとされ、この時に1月が正月となりました。

しかし、共和政ローマの最高職である執政官は、紀元前153年まで1月と2月を加えた暦を使えなかったようです。残念ながら、この時代のローマは史料に乏しいので、何故使われなかったかという具体的な事はよく分かっていません。

紀元前45年になると、ガイウス・ユリウス・カエサルユリウス暦を導入します。ここから、私たちが使っている暦にぐっと近づきます。その後に、現在使われているグレゴリオ暦が使われるようになるのです。この2つの暦を使い始めた頃から、正月は1月1日と決められました。

中世ヨーロッパのお正月

この正月の日にちは、歴史や文化によって違いました。特に、キリスト教の影響を強く受けていたのです。

例えば、ドイツとイングランドでは、13世紀までクリスマス式の暦が使われていました。この暦では、12月25日が正月でした。スペインでは、14世紀以降に導入されます。

ルーマニア生まれの僧が、受胎告知(3月25日)を新年とする暦を西暦525年に導入します。これは、中世ヨーロッパの地域で大きな広がりを見せました。グレートブリテン王国では、1752年1月1日まで採用されていました。

イースター(復活祭)の土曜日か復活祭前の金曜日である聖金曜日を正月とする暦もありました。この暦は、フランスで11世紀以降に使われていました。

他にも、暦により正月の日にちは様々でした。ですが、一つ言えることがあります。それは、中世ヨーロッパでの正月の基準は、キリスト教関連が多かったということです。

アジアのお正月

中国のお正月は、太陰暦の1月を意味します。中国の他に、台湾・韓国・ベトナムなどは新暦の正月よりも、この太陰暦を基にした旧正月をより重視します。日本でも、沖縄県や鹿児島県の奄美群島などの一部地域でこの旧正月を祝います。

日本のお正月の起源っていつ?

残念ながら、日本のお正月がいつから始まったのかはよく分かっていません。江戸以前という事は確かです。

日本のお正月は、古代ユダヤが行っていた「過越祭(すぎこしさい)」に似ていると言われています。この説は、日ユ同祖論の根拠の一つとなっています。もし本当にこの説の可能性があれば、日本の正月の起源は、平安時代以前という事になります。

正月以外にも、古代ユダヤと日本の神道や皇室には類似点が多くあります。この内容をさらに詳しく知りたい人は、

こちらの記事をご覧下さいませ。

正月の期間はいつまで?

三が日は元々1月15日まででしたが、現在は1月7日までに短縮している地域もあります。そのきっかけは、江戸時代でした。江戸幕府により1月7日をもって、正月の片づけをするよう指示されたのです。

ちなみに、この正月準備は12月8日から江戸では始めました。これを、「正月事始め」と言います。

最初は、江戸の城下に住んでいる町人に対して出された法令から始まりました。その風習がだんだんと関東を中心に広まっていったようです。

さらに、同時に「左義長」と呼ばれる小正月に行われる火祭りの行事も禁止されました。この禁止の理由は、火災予防だそうです。

地域によっては、正月を1月20日までとするところもあります。ですが、一般的には大体の日にちが決まっています。正月元日から7日までを大正月(おおしょうがつ)、15日までを小正月(こしょうがつ)と呼びます。この大正月を男の正月である大年と呼ぶのに対して、小正月を女の正月である小年と呼ぶ地域もあります。

日本の正月休みの現実

行政機関や銀行は、法律により12月29日から1月3日までを休日としています。多くの一般企業も、そうしているところが多いです。交通機関は、この期間の間は休日ダイヤで運行します。

一方、小売業や百貨店やスーパーマーケットなどの大型店は、1980年代まではちゃんと正月三が日は休業していました。

しかし、この正月休みの変革を起こしたのがお馴染み24時間営業コンビニです。このコンビニの登場により、1990年代以降は元日のみの休業となっていったのです。

この影響からか、1月2日から短時間営業をする店もあれば、大型店などで元日も短時間営業するところも増えて来ました。

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日本人働きすぎ!

と言われても仕方のない原因の一つですよね。そんな働き方が、2017年以降に見直されます。この時、国が掲げる「働き方改革」や人手不足を背景に、一部のお店で元日営業を見直す動きも見られています。

正月の習慣

正月に年賀状を送る人も、まだまだ多いのではないでしょうか?

元々、年賀状で挨拶するのではなく、年の初めに実際に人と会って挨拶をしていました。その挨拶が、年賀状というシンプルなものとなっていったのです。

しかし、現代ではさらに簡素化されました。1990年代末頃から携帯電話が普及して行き、紙ではなくネット上で新年を祝う事が多くなりました。

昔は夏のお盆のように半年ごとに先祖を祀る行事でした。しかし、仏教の影響が強くなるにつれて変化します。

お盆は、仏教行事の盂蘭盆会(うらぼんえ)と合わさって、今まで通りの先祖供養の行事となりました。一方、正月は年神を迎え1年の豊作を祈る「神祭り」となったのです。

第二次世界大戦前の日本では、元日ごとに1年ずつ年をとる数え年が使われていました。なので、正月はある意味みんなの誕生日だったのです。

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今は、それぞれの誕生日を月ごとに祝いますよね。

現代の祝い方になってから、正月は新年になった事を単純に祝う行事となっています。

正月の習慣として注意が必要なのは、親族を亡くした遺族などが喪に服している場合です。一般的にこの時は正月を行わず、事前に喪中欠礼の葉書を送って、年賀状を受け取らないようにします。

こうやって正月の歴史や習慣を見て行くと、宗教や暦がかなり影響を与えているのが分かりますよね。正月の歴史をちょこっと知っているだけでも、毎年迎える新年に奥ゆかしい意味を与えてくれるのではないでしょうか?


参考:正月