新バビロニア王国は、メソポタミア文明の中でも印象強い時代でした。
特にバビロン捕囚を行ったネブカドネザル2世の時代が全盛期で、彼の時代は旧約聖書にも深く関わっています。
ですが、それ以外の新バビロニアの時代については知らない方も多いかと思います。
この記事では、
新バビロニア帝国の誕生から滅亡するまでの歴史
について詳しくまとめてみました!
建国の父ナボポラッサル
バビロンは3世紀にわたってアッシリアへ従属し続けていました。
その頃のアッシリアとバビロニアの関係について詳しく知りたい方は、
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また、新アッシリア帝国はあれこれ口実をつけてバビロニアに軍事介入していました。
謎多きナボポラッサル
そこで登場したのが、アッシリアへの反乱の指導者ナボポラッサルだったのです。
彼はバビロンをアッシリアから解放した英雄です。
また、新バビロニア建国の父でもあります。
彼は彼自身をこう碑文に残しています。
誰でもない者の息子
そして、その素性は未だ謎に包まれているのです。
ニネヴェの戦いで活躍
ナボポラッサルの生涯はアッシリアとの争いで始まり終わったと言っても過言ではありません。
全てのバビロニアの都市を支配下には置けませんでしたが、アッシリアには負けませんでした。
事実、ナボポラッサルはメディア王国などと同盟を組み、アッシリアの王都であるニネヴェを攻撃して滅ぼしています。
これを「ニネヴェの戦い」と言います。
そんなニネヴェの戦いを含む新アッシリア帝国の歴史について詳しく知りたい方は、
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その後もバビロニアによるアッシリアの征服は続き、ついにアッシリアは滅んでしまうのです。
有名なネブカドネザル2世
アッシリア滅亡後、新バビロニア帝国はシリアとパレスチナの制圧に向かいます。
しかし、それら地域の後ろ盾にはアッシリアの残党を支援していたエジプトの存在がありました。
当時エジプトの勢力圏にあったシリア西部地域を、
新バビロニアのものにするぞ!
とナボポラッサルはそう決意します。
カルケミシュの戦い
そこで軍の総裁として、ナボポラッサルは息子ネブカドネザルに大軍を与えてそれら地域に派遣させます。
その結果、バビロニア軍を率いるネブカドネザルは以下のような功績を挙げます。
- エジプトに勝利
- シリアの大半を制圧
これが「カルケミシュの戦い」です。
しかし、良い事ばかりではありませんでした。
ナボポラッサルの死
エジプトに勝利した同じ年に、父ナボポラッサルは突然死んでしまいます。
そこで急遽、ネブカドネザルは王位を継ぎバビロニア王となるのです。
バビロニアより北方には、メディア国が勢力を持っていました。
そのメディア国の娘とネブカドネザルの政略結婚が成立し、2つの帝国の友好関係が確立されたのです。
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その後の新バビロニア王国
ネブカドネザル2世の死後、バビロニアは再び政治的不安に陥ります。
移り変わる後継者
ネブカドネザル2世の息子は即位してすぐに、ネブカドネザルの娘婿ネリグリッサルに暗殺されてしまいます。
そして、次にネリグリッサルが王となりますが、高齢だったため長く続きませんでした。
次に、ネリグリッサルの息子が即位しますが、その息子とナボニドゥスによるクーデターで倒されてしまいます。
最後のバビロニア王
最後のバビロニア王となったのは、クーデターを起こしたナボニドゥスでした。
彼は王家の人間ではありませんでした。
また、彼は月神シンを信仰していたので、この神をバビロニアの国家神であったマルドゥクの代わりに最高神としてしまいました。
このマルドゥクの方針に、バビロニアの住民の反応は
いやいや、ありえないっしょ!
となり特に神官の反感を買ってしまいました。
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