パルテノン神殿はなぜ作られた?歴史的背景を分かり易く解説

パルテノン神殿はなぜ作られた?歴史的背景を分かり易く解説

パルテノン神殿とは、ポリス(都市国家)の一つであったアテナイの守護神であるギリシャ神話の女神アテーナーを祀る神殿です。

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アテーナーってどんな女神なの?

と思った方は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。

古代ギリシア時代に、今では世界遺産として有名なアテナイのアクロポリス(小高い丘)の上に建設されました。

パルテノン神殿についてのある程度の基礎知識を身に付けたい方は、

まずはこちらの記事を先にお読み下さい。

ここでは、昔のパルテノン神殿(古パルテノン)についての歴史や作られた理由をより詳しく書いています。

「パルテノン神殿」の建設開始

アテナイのアクロポリス神域の歴史はとても古く、新石器時代からの築壁、ミケーネ時代の城壁跡が発見されています。

この神域に、

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アテーナー・パルテノス(処女のアテーナー)の聖域を建てよう!

という試みが、マラトンの戦いが始まった頃に行われました。

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マラトンの戦いって何?

と思った方は、

こちらの記事をご覧下さい。

「古パルテノン」の破壊と再建

この「古パルテノン」と呼ばれる神殿は、紀元前480年にアケメネス朝ペルシアがアテナイを

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へへ、破壊し尽くしてやるぜ!

と攻め込みアクロポリス全体を完全に破壊しました。しかし、その時点ではまだ古パルテノンは建設中でした。この古パルテノンの建築と破壊は、ヘロドトスも彼の著書で伝えています。

ヘロドトスと言えば、この時代について書いた著書『歴史』が有名です。彼の『歴史』について詳しく知りたい方は、

こちらの記事をお読み下さい。

実は、古パルテノンは再建されています。と言うのも、古パルテノンの基礎部分が現在のパルテノン神殿とずれた位置にあることが分かったのです。

これは、現在のものが旧来の建物をすっぽりと覆いつつ、全く新たに建設されたことを示します。

古パルテノンが放置された理由

紀元前480年アケメネス朝ペルシアによって古パルテノンは破壊されたと先ほど書きました。そして、その後に再建されたとも書きました。

しかし、再建されるまで33年もの間崩れたまま放置されていたのです。

それは何故か?

これには、2つの理由があります。

1つ目は、紀元前479年プラタイアの戦いを前に行われたギリシア同盟による宣誓の合意が影響しています。その宣誓の内容は、

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ペルシア人の暴虐を忘れないために、破壊された聖域は再建しない

というものでした。

そんなギリシア同盟が結んだ宣誓の後に行われたプラタイアの戦いについてさらに詳しく知りたい方は、

こちらの記事をお読み下さい。

2つ目の理由としては、ペルシアの侵攻に抵抗していたため、単純に財政的余裕が無かったという背景もありました。

パルテノン神殿はなぜ作られた?

古代では、宗教的な建造物は高台に建てられることが多くありました。なぜなら、そうすることで権威を高める効果をもたらしたからです。

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パルテノン神殿はその典型と言えるでしょう!

パルテノン神殿の再建は、当時アケメネス朝ペルシアに対抗するギリシア諸ポリス(都市国家)の中心であった、アテナイの威信を知らしめる役割を担っていました。

神殿の中心に女神アテーナーを置き、その四方に異民族や化物ら野蛮な周辺部族を制圧する全体構図は、ギリシア世界の中でのアテナイの優位性を象徴しています。

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また、パルテノン神殿は対ペルシア戦の勝利記念としての機能も持っています。

例えば、彫刻類には様々な神話上の敵との戦いを描いています。これらは異民族であるアケメネス朝ペルシアとの戦闘と、文明たるギリシアの勝利を象徴しています。

そんなギリシャ神話の戦いを描いた彫刻について詳しく知りたい方は、

こちらの記事をお読み下さい。

一方、必ずしも現代で言う「神殿」としての役割を担っていた訳ではなく、パルテノン神殿は本質的に宝物庫として利用されていました。

同じように、巨大なアテーナー像も、崇拝の対象ではありませんでした。いかなる宗教的な盛り上がりも記録されていないのです。

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この像は逆に、「(移動可能な純金を含む)金の蓄え」と呼ばれていました。

アテナイの政治家たちは、当時の鋳造技術でいつでも金を取り出すことが出来たのです。こういった点から、このアテーナー像を立派な「収納殿」と見なすことが出来ます。

また、デロスからアテナイへ移されたデロス同盟の基金を保管する部屋も備え、国庫という機能も持ちました。

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デロス同盟って何?

と思った方は、

こちらの記事を参考にしてみて下さい。

パルテノン神殿の後半の歴史について詳しく知りたい方は、

こちらの記事を併せてお読み下さいませ。


参考:パルテノン神殿