海の民とは?どこから来た?謎の正体を分かりやすく解説!

海の民のような画像

海の民は、古代史の中で最も謎に包まれた集団の一つです。

彼らについてはほとんど何も分かっておらず、その正体さえも議論の余地があります。

しかし、彼らが接触した文明で大きな足跡を残したことは確かです。

地中海からインドに至るまで、主要な海洋文明のほとんどにその影響を見ることができるのです。

しかし、その後、彼らの消息はほとんど聞ききません。

この謎めいた人物たちは、いったい何者だったのでしょうか?

そして、なぜ彼らについて知ることが重要なのか?

この記事では、

  • 海の民がどのような存在であったのか?
  • なぜ歴史における彼らの役割を理解することが重要なのか?

について探っていきます。

なぜ海の民が重要?

海の民の起源や詳細は謎のままですが、彼らが歴史に与えた影響は大きいものです。

海の民の活動によって影響を受けた文明の人々には、

  • エジプト人
  • ヒッタイト人
  • ミケーネ人
  • カナン人

などがいます。

後者2つの文明の人々は、聖書でよく知られています。

海の民は突然現れ、突然姿を消したため、その起源や意図について多くの説があります。

彼らの活動によって、歴史家たちは当時の空白の時間を埋めることができたのです。

海の民の存在を無視しては、その時代のニュアンスを理解することはできません。

また、過去の失敗から学び、未来に生かす機会も失ってしまうでしょう。

海洋民族の起源

海の民の起源は謎のままです。

もちろん諸説はありますが、具体的な情報はほとんどない状態です。

しかし、ほとんどの歴史家は、

学者画像

彼らが地中海地域とその島々から来たのでは?

ということで一致しています。

実際、ミケーネ人がギリシャから小アジアに移住する大移動は、この海の民が引き起こしたと考えられています。

彼らはそこからヒッタイト文明を築いたのです。

その他の海の民は、地中海やインド洋の他の地域に定住しました。

海の民とは?

先に述べたように、海の民の正体については議論の余地があります。

海の民の背後にいた人々については多くの説がありますが、確認されているものはほとんどありません。

以下、このような人々が海の民であったという説があります。

  • 旧約聖書に登場するペリシテ人
  • 火山の噴火で故郷を追われたクレタ島のミノア人
  • エトルリア人リビア人、あるいはインド・ヨーロッパ人

海の民が誰であったかは定かではありませんが、それでもこれらの説は海の民の動向の背後にいるグループについての洞察を与えてくれています。

海の民の活動

地中海とその島々での海の民の活動は重要でした。

ヒッタイト文明の崩壊やミケーネ文明の終焉の背景には、彼らの存在があったと考えられています。

また、エジプトがカナンを支配できなくなる原因ともなりました。

さらに、海の民の活動は他の文明にも影響を与えました。

ミノア文明を崩壊させ、アモリト族を滅亡させたのです。

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アッシリア文明が崩壊した背景にも海の民の存在があったのでは?

と歴史家たちは考えています。

そして、キプロス人とペルシャ人もまた彼らの運動の影響を受けたとされています。

海の民の文化的影響

海の民の移動による文化的影響は、地中海とインド洋に大きな足跡を残しています。

海の民の移動は、地中海とインド洋に権力の空白を作り、後に他の民族がそれを埋めることになるのです。


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