ユリウス暦を正教会(東方教会)は現在でも採用している?!

ユリウス暦を正教会(東方教会)は現在でも採用している?!

ユリウス暦は、ガイウス・ユリウス・カエサルにより、紀元前45年1月1日から始まりました。

ユリウス暦の簡単な情報について詳しく知りたい方は、

こちらの記事を先にお読み下さい。

この記事では、

  1. キリスト教国のユリウス暦からグレゴリオ暦導入の流れ
  2. ユリウス暦とグレゴリオ暦を使っている正教会のまとめ

について詳しくまとめてみました!

キリスト教への採用

キリスト教の多くの宗派がユリウス暦を宗教暦として採用してからは、キリスト教の行事日程を決める基準としても使われるようになりました。

ただし、イエス・キリストの処刑と復活の日は、新約聖書において太陰太陽暦である「ユダヤ暦」を基準にしています。

匿名画像

ん、太陰太陽暦?

と思った方は、

こちらの記事を参考にお読み下さい。

このユダヤ暦により、イエス・キリストの復活を祝うイースター(復活祭)の期日は、太陽暦であるユリウス暦のみでは決定できず、季節(太陽年)と月齢太陰月)の両方を合わせる作業が必要となりました。

太陰暦と太陽暦についてさらに詳しく知りたい方は、

こちらの記事を参考にお読み下さい。

第一次ニケーア公会議(キリスト教の歴史で最初の全教会規模の会議)は325年に、

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ユリウス暦3月21日の後の最初の満月の次の日曜日

イースター(復活祭)とするよう決めました。

匿名画像

イースター(復活祭)って何?

と思った方は、

こちらの記事を読みましょう。

ユリウス暦の誤差が、イースターの日付を決めるのに直接影響したのです。

その最も典型的な例として、

  • 4世紀:春分日(ユリウス暦3月21日頃)
  • 16世紀後半:春分日(ユリウス暦3月11日頃)

と10日前に来るようになっていました。

グレゴリオ暦の改暦

カトリック教会はこの事を受けて、

おじいちゃん画像

3月21日の春分日になるべく近づけた暦法を使わねばならんな…。よし、ここで改暦しよう!

と使ったのが、「グレゴリオ暦」でした。

1582年に、グレゴリウス13世によってグレゴリオ暦が発布されます。

グレゴリオ暦に改暦するまでの歴史についてさらに詳しく知りたい方は、

こちらの記事をお読み下さい。

しかし、改暦に関して

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ローマ教皇の独断であって、ニケーア公会議の決定に反している!

として、西ヨーロッパでもプロテスタント地域を中心に、グレゴリオ暦をすぐには採用しない地域が多くありました。

それでも、だんだんと

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いや、グレゴリオ暦は天文学的に超優秀じゃね?

ということが分かって行き、プロテスタント地域でも徐々に広まって行きました。

最後まで残ったイギリスが1752年に採用したことで、最終的には西ヨーロッパの全地域が公式にグレゴリオ暦を使うことになったのです。

今でもユリウス暦を使っているのは一部の正教会などです。

ユリウス暦を使用する正教会

現代の西方教会はグレゴリオ暦を使用しています。

例外として、東方教会に分類されてもローマ教皇の教導下にある東方典礼カトリック教会の中には、ユリウス暦を使い続けているところもあります。

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現代でもユリウス暦を使っている正教会もありますが、全ての正教会ではありません!

2800年まではグレゴリオ暦と同じ日付となる新暦「修正ユリウス暦」を使用している教会もあります。

ユリウス暦を使用する教会では、21世紀ではユリウス暦とグレゴリオ暦の間に13日の差があります。

山田花子画像

なので、日付けで固定される祭日は13日ずれて祝われることになります。

例えば、20世紀・21世紀のクリスマスは

グレゴリオ暦の1月7日(=ユリウス暦の12月25日)

となり、西暦1月7日にユリウス暦の12月25日のクリスマスが祝われます。

ただし復活大祭(西方教会における復活祭)の計算のみは、一部の正教会を除いてユリウス暦で計算され、祝日の統一が行われているのです。

最後に、ユリウス暦・修正ユリウス暦・グレゴリオ暦を使う正教会をまとめています。

他にも、グレゴリオ暦を採用したキリスト教国について詳しく書いた記事もあるので、気になる方は

こちらの記事も併せてお読み下さいませ。


参考:『ユリウス暦