蛭子(えびす)とは何の神様?日本神話の伝説の簡単まとめ!

蛭子(えびす)画像

えびす日本神話や伝説に登場する最も重要な神の一人です。

その姿は釣竿と大きな鯛を手にした、たくましい髭面の男性によく似ています。

えびすは七福神の一人で、漁師や商人の守護神です。

えびすは日本文化の重要な人物であり、その影響は今でも日常生活の中で感じることができます。

美術品、祭り、神社などによく登場し、その重要性は数えきれないほどの物語や伝説の中に反映されているのです。

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えびす(ゑびす)とは?

えびすは日本の神様で、七福神一柱(ひとはしら)になっています。

※神様は柱(はしら)と数えます。

右手に釣り竿を持ち、左脇に(タイ)を抱えた姿で覚えられています。

大道芸では、えびす人形を舞わせてみせることもあります。

  • 外国から来た神様
  • 神官
  • 豊穣の神様の一柱

としてもえびすは知られています。

代わりに、漁業の神様としてもクジラを神格化していました。

海からたどり着いた漂着物を信仰していたのもえびすです。

えびすの概要

えびす神社では、えびすを祀る神社で祭神が異なることがあります。

  • イザナギイザナミの子である蛭子命(ヒルコ
  • 大国主命の子である事代主神(ことしろぬしのかみ)

であることがえびすという神は多いのですが、

  • 少彦名神
  • 彦火火出見尊

として少数の神社では祀られていることもあります。

外国の神としても祀られていることがあります。

古代から西宮神社があることが分かります。

古代では「夷」と「三郎」という二柱がいて、その二柱が統合されて「夷三郎」という神格ができていきました。

そして、その神格が以下のように信仰されていたのです。

  • 毘沙門天
  • 不動明王

えびすは伝統的に民衆の間で、以下のように信仰されていました。

海神

えびすは海の向こうから来る海神だと信じられていて、人々はその神を祝ったり、お礼をしたりしています。

漁業神

恵比寿は海洋生物を「いさな」と呼ぶ人気の漁業神で、海洋生物が出現すると漁獲が豊漁になるという考えから祀られています。

漁網(ぎょもう)の浮きを祀る地域もあり、それを「えびすあば」と呼んでいます。

寄り神(漂着神)

日本では古くからクジラを「寄り神」と呼び、海から漂着した物を「えびす」と呼んでいます。

人々はクジラが来ると大漁になるという信仰を持ち、クジラが寄った時は七浦潤すと言ったりします。

また、九州南部では漁期の始めに海中から「えびすの御神体」とするための石を拾う風習があります。

福神

中世になると、商売を繁盛させる神としてえびすが信仰されるようになりました。

えびす神は福神七福神の一柱としても知られるようになり、ふくよかな笑顔で描写されるようになりました。

神社で参拝する時は、本殿の裏側に回りドラを叩いて祈願しなくてはなりません。

えびす講

民間信仰として知られるのが「えびす講」です。

えびす講はえびすを神として祭り、

  • 五穀豊穣
  • 商売繁盛
  • 家内安全

を願います。

そんなえびす講について詳しく知りたい方は、

こちらの記事をお読みください。

他の神との習合

えびすは古代から神として祀られてきました。

古くからえびすに関する説がいろいろありましたが、

が多くの神社では最もよく知られています。

蛭子(ヒルコ)

蛭子命という神話があり、その神話を受けてえびすという神が誕生したとされています。

西宮神社はえびす神を祀った神社で、それは全国のえびす神社総本宮とされています。

それと共に、えびすを「蛭子」と呼ぶようになったので、えびすと蛭子(ヒルコ)を同じ神と見なすようになりました。

そんなヒルコについてさらに詳しく知りたい方は、

こちらの記事をお読みください。

事代主神

えびすは海の神で、今宮戎神社で祀られています。

えびすと事代主神(ことしろぬしのかみ)が関係しているのは、記紀神話に登場する国譲りの項で、事代主が釣りをしていたからです。

※記紀神話の記は『古事記』、紀は『日本書紀』をさし、両書に載せられた神話を総称するときの呼称。

美保神社はえびすを祀る最も典型的な神社で、事代主神の総本宮でもあります。

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