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ヒルコの謎の正体とは?ひるこ伝説について分かり易く説明!

ヒルコ画像

日本の神話には数多くの神々が登場し、それぞれがユニークな物語や特徴を持っています。

その中でも特に興味深いのが蛭子(ヒルコ)です。

蛭子は古代の神で、その正体と起源については何世紀にもわたって議論されてきました。

蛭子は謎めいた存在であり、日本神話ではほとんど言及されず、しばしば謎に包まれています。

そのため、その神秘性はますます高まり、この神様の秘密を解明しようとする多くの人々の関心を集めています。

蛭子と彼にまつわる物語を探求することで、私たちは古代日本の文化、歴史、そして信仰をより深く理解することが出来るでしょう。

ヒルコとは?

ヒルコは、日本神話に登場する神です。

ヒルコを漢字で書くとこんな感じ。

  • 水蛭子
  • 蛭子神
  • 蛭子命
  • 蛭児

『古事記』のヒルコ

ヒルコは『古事記』での国産みの時、

  • イザナギ
  • イザナミ

との間に生まれた最初の神です。

※国産みとは、イザナギとイザナミの二神が高天原(たかまがはら)の神々に命じられ、日本列島を構成する島々を創成した物語です。

しかし、子作りの時にある事件が起こります。

それは女神であるイザナミから先に男神のイザナギに声をかけてしまったのです。

この事が原因でヒルコは不具の子に生まれたため、葦船(あしぶね)に入れられオノゴロ島から流されてしまうのです。

※オノゴロ島とは、日本神話に登場する島です。

次に生まれたアハシマと共に、二神の子の数には入れない

と記されています。

棄てられた理由について『古事記』では、

わが生める子良くあらず

とイザナギ・イザナミ神の言葉としてあるのみで、どういった子であったかは不明なままです。

  1. 水蛭子とあることから水蛭(ヒル)のように手足が異形であったのではないか?
  2. 胞状奇胎(ほうじょうきたい)と呼ばれる形を成さない胎児のことではないか?

※胞状奇胎とは、染色体異常により異常増殖を認める病的な妊娠のことです。

と後世の解釈では、以上の2つがあります。

『日本書紀』のヒルコ

日本書紀』では「蛭児」と表記されます。

この書には何度も現れ、

イザナギイザナミが生んだ最初または2番目の神

として『古事記』に似たものがあります。

本文では三貴子(みはしらのうずのみこ)のうちアマテラスツクヨミの後、スサノオの前に生まれています。

※三貴子とは『古事記』で黄泉の国から帰ってきたイザナギが禊(水浴)で黄泉の汚れを落としたときに最後に生まれ落ちた三柱の神々のことです。

しかし、ヒルコは三歳になっても脚が立ちませんでした。

なので、堅固なクスノキで作った船である天磐櫲樟船(アメノイワクスフネ)に乗せて流したとされています。

中世以降に起こる蛭子伝説は主にこの日本書紀の説をもとにしています。

この「三歳」は日本書紀で最初に年を数えた記述です。

始祖となった男女二柱の神の最初の子が生み損ないになるという神話は世界各地に見られています。

特に東南アジアを中心とする洪水型兄妹始祖神話との関連が考えられています。

※洪水型兄妹始祖神話とは、洪水から生き残った兄妹が結婚し、地域の始祖となったという沖縄県、中国西南部、台湾、インドシナ半島、インドネシア、ポリネシア諸島などに伝わる神話です。

ヒルコはえびす?

流された蛭子神が流れ着いたという伝説は日本各地に残っています。

源平盛衰記』では、

摂津国に流れ着いて海を領する神となって夷三郎殿(えびすさぶろうどの)として西宮に現れた(西宮大明神)

と記しています。

日本沿岸の地域では、漂着物をえびす神として信仰するところが多くあります。

ヒルコとえびす(恵比寿・戎)を同一視する説は、室町時代からおこった新しい説で、人々に広く浸透していきました。

蛭子と書いて「えびす」と読むこともあります。

現在、ヒルコ祭神とする神社は多く、

  • 和田神社(兵庫県神戸市)
  • 西宮神社(兵庫県西宮市)

などで祀られています。

一方、恵比寿を祭神とする神社には恵比寿=事代主(ことしろぬしのかみ)とするところも多いようです。

平安時代の歌人が、神話では触れていない不具の子への親神の感情についての歌を詠んでいます。

王権を脅かす穢れとして流された不具の子を憐れみ、異形が神の子の印聖痕)とする

と不憫に思う気持ちは、その後の伝説や伝承にこのように引き継がれました。

海のかなたから流れ着いた子が神であり、いずれ福をもたらすというヒルコの福神伝承が違った形でえびすと結びついたのです。

学者画像

これがヒルコとえびすの混同に繋がったのでは?

と考えられています。

また、ヒルコには貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)に基づく解釈もあります。

※貴種流離譚とは、若い神や英雄が他郷をさまよいながら試練を克服した結果、尊い存在となるとする説話の種類です。

ヒルコは日る子(太陽の子)であり、尊い「日の御子」であるがゆえに流された

こちらでは日の御子を守り仕えたのがえびすだとされています。

不具の子にまつわる類似の神話は世界各地に見られるとされています。

しかし、神話で一度葬った死神を後世に蘇生させて、伝説や信仰の対象になった例は珍しいようです。


参考:ヒルコ

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