![ブラフマー ブラフマー画像](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjyk_7lidWb8IluxR-rWD8PublT3WqHwb25tJ6ZHPg8X08oTZms7Ic2tkb7JTKfW_poLt6IOT5K0kAmjmH8S852KZjKcKdJL5IWf1cI8JPR4IjdZCl1TD3XCSQAJBS5szbqY4HxOuSWxMS6nIt1YGnOq6eHqZx9eBbVTZsrqIP2HXTT9fz4y2W8EeMd3g/w640-h426-rw/10%20Facts%20about%20Brahma%20The%20Hindu%20Deity%20of%20Creation.jpg)
ブラフマーは、インドの主要な宗教であるヒンドゥー教で最も重要な神の1人です。
彼は創造の神であり、宇宙とそれに含まれるすべてのものの創造に責任があります。
そして、ヒンドゥー教の聖典である4つのヴェーダの作成者であると信じられています。
さらに、宇宙の創造、保存、破壊のサイクルを制御すると考えられている3人の神々である三位一体(トリムルティ)の1人です。
今回はそんな創造神ブラフマーの特徴について簡単にご紹介します。
ブラフマーとは?
ブラフマーは、宇宙(惑星など)と様々な生物(人間、動物など)の創造主であると言われています。
そして、ヴェーダの創造主としても知られています。
ブラフマーは、ヴィシュヌとシヴァに続く三位一体(トリムルティ)の第三のメンバーであり、最も重要な存在です。
彼は4つの顔を持ち、それぞれの顔は四方を向いています。
4つの口からはそれぞれから4つのヴェーダを紡いだとされています。
ヴェーダについて知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
『ヴェーダ』の意味とは?種類や内容を簡単にまとめてみた
ヴェーダは、世界最古のインドで編集された宗教文書の総称です。哲学、倫理学、儀式など、様々な知識が含まれています。また、インド神話やヒンドゥー教の神様に関係があります。今回はヴェーダの種類や内容を簡単にまとめてみました。
ブラフマーの妻についての神話
ブラフマーの配偶神はサラスヴァティーであるとされます。
彼女は芸術、学問などの知を司るヒンドゥー教の女神です。
なんとブラフマーが自分の体からサラスヴァティーを造り出しました。
しかし、そのあまりの美しさのため結婚したいと思ってしまったのです。
![ブラフマー ブラフマー画像](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg8HB66kW2TQSLpQKnIKR4UjlZgWsMGA3AQjzH1NEdyHyaLRzDsLig2K61dCA83R68Wmbs-z9CVJG3lK74sS0ruZtu6ljiBIav5UpcPfFKHkBSj31LnDv1kdidda34Rz1fnZ6j8RUxxBXRoA_IdRvvPoDW1AOyYO0HsRgZz9TSP6v0QdYo4HoK5CrSX2Q/s100-rw/Portrait_of_Brahma.png)
私と結婚しないか?
サラスヴァティーは
![サラスヴァティー サラスヴァティー画像](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj-ccGjHtcHecOyP2Gwkx3zbGQCTDSn-yMg3kYPDvgYeeWnApEEfQmiLnuRw4iZxs_8-ihrel5OWq_mMRoajJTslfk0MtxKxaM1qozHiPFeTUPUgL6BKqrkWipyLOEFD57TYQ8zL_YWGOjs1_SmRV8pidZM0BF2S6gXQoVnLOBv73qEtHOA5-XlSNmu1g/s100-rw/saraswati.png)
結婚できません・・・
と言ってブラフマーから逃げてしまいます。
ブラフマーは常にサラスヴァティー見るために、前後左右の四方に顔を作りました。
さらにブラフマーに5つ目の顔ができた時、
![サラスヴァティー サラスヴァティー画像](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj-ccGjHtcHecOyP2Gwkx3zbGQCTDSn-yMg3kYPDvgYeeWnApEEfQmiLnuRw4iZxs_8-ihrel5OWq_mMRoajJTslfk0MtxKxaM1qozHiPFeTUPUgL6BKqrkWipyLOEFD57TYQ8zL_YWGOjs1_SmRV8pidZM0BF2S6gXQoVnLOBv73qEtHOA5-XlSNmu1g/s100-rw/saraswati.png)
彼の求婚から逃れられない・・・
とサラスヴァティーは考えます。
最終的にサラスヴァティーはブラフマーと結婚し、人類の始祖マヌが誕生します。
ちなみに、5つ目の顔は後にシヴァに切り落とされることになります。
ブラフマーの姿とは?
ブラフマーは通常4つの顔に4本の腕を持った姿で描かれます。
4つの顔はそれぞれ東西南北を向いているとされ、手には武器ではなく、知識や創造を象徴するものを持ちます。
例えば、以下のようなものになります。
- ヴェーダ
- 数珠(時間を象徴する)
- 儀式で使われるひしゃく(水をくむための道具)
- 水の入った器(全ての生命の象徴である)
しばしば白いひげを蓄えた姿で描写され、これはリシ(聖人)たちのような経験と知識を備えていることを象徴しています。
また、以下のような姿を描かれる場合もあります。
- 蓮の上に座っている
- 白い服(あるいは赤か桃色の服)を着ている
- ヴァーハナのハンサ(神鳥で白いガチョウ)に乗っている