イースター料理といえば?復活祭の食べ物をまとめてみた!
イースター(復活祭)とは、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念するお祭りです。

キリスト教において最も重要なお祭りなんですよ!
そんなイースターについて、より詳しく知りたい方は、
イースター(復活祭)とは?分かり易く内容や流れを解説!
イースター(復活祭)は、イエス・キリストが三日目に復活したことを記念するキリスト教の祭りです。 正教会とカトリック教会によって、日付や呼び方・祝い方が違って来ます。 復活祭までの流れや内容を詳しく解説!
こちらの記事を先にお読み下さい。
ここでは、基本的なイースター料理やイースターの日に食べられる世界各国の料理の特徴についてご紹介して行きたいと思います。
果たして、どんな食べ物を食べるのでしょうか?それでは、一緒に見て行きましょう!
イースターの食品解禁
西方教会と東方教会では、伝統的に四旬節(しじゅんせつ)あるいは大斎(たいさい)の期間中禁じられていた肉・乳製品・卵(東方教会では魚肉も)が、復活祭の日に初めて食べられるようになります。

ん、四旬節?大斎?何それ??
と思った方は、
これらの記事を参考に読んでみて下さい。
禁じられていた食品が解禁となるため、

よっしゃー、食べられる!
と復活祭の食卓には解禁となった動物性食品が並びます。また、卵・バター・乳などをふんだんに使った復活祭独特の菓子パンやケーキが作られます。
理由の一部には、家禽(かきん)を飼っている家庭で、四旬節あるいは大斎の期間中に生まれた食べられずに溜まっていた卵をまとめて消費するというのもあります。

家禽とは、その肉・卵・羽毛などを利用するために飼育する鳥のことを言います。
イースター・エッグ(卵)
イースター・エッグまたは復活祭の卵とは、復活祭に出される彩色や装飾されたゆで卵です。
卵が使われる意味は、見た目には動かない卵から新しい生命が生まれ出ることから、死と復活を象徴しているとされています。
よく赤く染められますが、その赤色は十字架上で流されたキリストの血の色とされています。
また、血は生命を表すことから、復活の喜びを表すとされています。
ウクライナには表面に模様を描いていく「プィーサンカ」と呼ばれる復活祭の卵があります。
こんな感じです。
ルーマニアには卵の表面をビーズで装飾する復活祭の卵があったり、国や地域によっては室内のあちこちにイースター・エッグを隠して、子供たちに探させる遊びも行われます。
この遊びが由来で、ソフトウェアの中に開発者がまぎれこませたメッセージのことも、「イースター・エッグ」と呼ばれます。
このイースター・エッグの習慣の起源には諸説あります。教会伝承の一つに、マグダラのマリアがキリストの復活を知らせるためにローマ皇帝に謁見した時に、

どうぞ
と赤い卵を差し上げたことに由来すると言われています。
イースター・エッグについてさらに詳しく知りたい方は、
復活祭に卵(イースター・エッグ)を食べる意味や理由とは?
イースター・エッグとは、イースター(復活祭)の休日あるいは春を祝うための特別に装飾されたニワトリの卵です。 そもそも、何故この日に卵を食べるのか? そんな理由も分かり易くこの記事でまとめてますよ!
こちらの記事もぜひご覧下さい。
世界のイースター料理
国によって、イースターの食事は少し違ってきます。
それでは、キリスト教のイースター(復活祭)を祝う国々では、主に何を食べるのでしょうか?
ここからは、いくつか代表的な国々のイースター料理について、ご紹介して行きたいと思います。
ドイツ
ドイツでは、「オスターフラーデン」という円形のパンを食べます。パン生地をウサギの形にすると「オスターハーゼ」となります。
スイス
スイスのドイツ語圏のオスターフラーデンは、アーモンドとレーズンのタルトです。
イタリア
イタリアの復活祭の伝統料理は地方によって違います。ですが、主菜には子羊が好まれます。一番有名なのはコロンバ・パスクワーレ(復活祭のハト)という菓子パンです。
こんな感じです。
パン生地に卵を殻ごと入れて焼いたパンを作る地域も多いです。シチリア島では、「ペコレッレ」と呼ばれるマルチパンで出来た子羊が食べられます。
子羊ではありませんが、マルチパンとはこんな感じです。このパンは、凄くカラフルなのが特徴的です。
復活祭の翌日の月曜日は祝日で、外でピクニックする日となっています。
シチリア
ギリシア神話の神々の信仰が強かったシチリアでは、復活祭の伝統行事の中に死から蘇るキリストと冥王ハーデースから帰るペルセポネーの同一視、あるいはデーメーテールやアドーニス信仰の名残りが見られます。
スウェーデン
スウェーデンでは、ゆで卵をニシンの酢漬けやアンチョビなどと一緒に食べます。主菜は、家庭によって子羊の脚またはサケが一緒に食べられます。
フィンランド
フィンランドでは、東方教会の影響下にあったカレリアではパスハ(ケーキ)を、その他の地域ではマンミというライ麦粉と廃糖蜜(はいとうみつ)のプディングを食べます。
アイスランド
アイスランドでは、子羊肉またはマトンの燻製(くんせい)と、米またはオオムギのミルクプディングを食べる習慣がありました。
ポーランド
ポーランドでは、ゆで卵、ソーセージ、乳飲み豚のロースト、ハム、おろしたセイヨウワサビなどを食べます。デザートにはケーキみたいなものを食べます。
ここまでがイースター料理の紹介でした。いかがでしたか?
イースターは日本にはあまり馴染みがない行事なので、食べ物も独特で興味深かったのではないでしょうか?
他にも、「イースター・バニー」というイースターに関する記事があります。気になる方は、
復活祭にうさぎ(イースター・バニー)がなぜ登場するのか?
イースター(復活祭)になぜウサギはつきものなのか? そこにはキリスト教との深い繋がりがあった! ウサギと関連があるのは実はあの人…! イースターに登場するウサギ、イースター・バニーについて丁寧に解説!
良ければこちらの記事も併せてお読み下さい。
参考:復活祭