春秋時代の後半エピソード!三晋までの歴史的な流れを解説

春秋時代の後半エピソード!三晋までの歴史的な流れを解説

春秋時代の前期の覇者の時代は、こちらの記事で詳しく解説しています。

なので、春秋時代をまだ良く分かっていない方は、まずはこちらの記事を先にお読み下さいませ。

小国外交の中期

中期になると、領土の支配者であった諸侯同士の争いは少なくなって行きました。なぜなら、諸侯の下にいた中級から下級の貴族階級の力が盛んになり、実権を握り始めたからです。

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他国と争ってる場合じゃねぇ!

と諸侯たちは、国内の貴族たちとの争いに忙しくなって行くのです。

諸国の実権を握った代表的な貴族たちもいます。その貴族たちは互いに争うこともあれば、同盟を結んで他の貴族と対立することもありました。さらに、君主とも対立して殺害することもあったのです。

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こういった現象は、身分体制の崩壊の現れですね。

国内の揉め事の方に気を取られる国が多かったので、国同士の戦いはあまり望まれませんでした。その代表的なものに、晋(しん)と楚(そ)の間で

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戦いを止めよう

という会が開かれたほどです。

また、国政を補佐する名宰相(めいさいしょう)と呼ばれる者が多く登場します。代表的な人物の詳しい記事がありますので、

こちらもぜひ併せてお読み下さいませ。

他にも、大国同士の直接対決が避けられたので、小国外交が活発になりました。この時に活躍したのが孔子です。孔子についてさらに詳しく知りたい方は、

こちらの記事も併せてお読み下さいませ。

孔子と同時代に活躍した政治家がいました。それが、子産(しさん)です。彼は、文字によって記された中国初の成文法(法律)を制定したことで有名です。

この時代の中国の法律は、上流階級の中で暗黙の了解で行われていました。しかし、新しく力を付けて来た貴族たちにはそれが不満でした。なので、法律を形に残るようにしたのだと考えられています。

後期は呉越抗争

南の長江流域では、呉(ご)越(えつ)の2つの国が勢いを増しました。これらの国の代表的な人物や出来事については、以下の記事を参考にしてみて下さい。

呉は楚→越→晋の順に争いました。しかし、ここで屈服したはずの越が入念な準備の基に、呉に反撃して滅ぼしてしまうのです。その後、越は楚に滅ぼされました。

一方、晋は魏(ぎ)・韓(かん)・趙(ちょう)の3氏の連合により滅ぼされます。この氏の当主たちは、さらに力を付けてそれぞれの魏・韓・趙の国を建てました。この3つを合わせて「三晋(さんしん)」と呼びます。

その後、魏・韓・趙の三国は紀元前403年に周王室より正式に諸侯として認められます。この時代までを春秋時代として、その後は戦国時代となります。

ちなみに、斉(せい)はほぼ完全に田氏(でんし)という人物に政治を支配されてしまい、滅びてしまいます。これ以降の斉をそれまでと区別して田斉(でんせい)と呼びます。

春秋時代の戦い方

春秋時代は軍のルールがきっちりと決められており、なかなか一国が大軍を持つことは出来ませんでした。大国は3万人以上の軍を持つ事が出来ましたが、はその倍以上の6万人以上の兵を持つ事が出来ました。

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そんな周ですが、春秋時代から急速に衰えたので、6万人以上の兵を持つことは出来ませんでしたけどね。

それぞれの国の力により、決められた数の兵士を持つ事に同意出来たのには、2つの理由があります。

一つ目は、周王を純粋に尊敬していたことです。この尊ぶ心があったからこそ、軍におけるルールを守ることが出来たのです。

二つ目は、この時代の鉄問題にあります。春秋時代には鉄が使われていなかったので、鉄製農具がなく生産性が低かったのです。

なので、人口も戦国時代の時よりもかなり少なく、長期間の戦争は国力を大きく下げる原因となりました。つまり、国力により軍の数が決められていた方が、短期的な戦争を無理せず行う事が出来たのです。

春秋時代には、独特の戦争形式がありました。外での開戦時に一方の使者が相手陣地に乗り込み、

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ハハハ、お前らの国を潰しちゃうぞ?

というような戯言(たわごと)を言ったり、勇ましさを示したりしました。これに相手も返答して、勇ましさを示した相手を追いかけ始めたら戦争開始となりました。

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不意打ちの奇襲攻撃は無礼だったんです!

特にこの春秋時代では、双方の「」が重んじられました。相手側に酒を送ることもあったほどです。

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戦争にしては、随分とのんびりしていたようですね。

しかし、戦国時代以降はこのような「礼」も無くなっていったのです。そんな戦国時代について、さらに詳しく知りたい方は、

中国の『戦国時代』とは?歴史の流れをエピソード風に解説

こちらの記事を次にお読み下さいませ。


参考:春秋時代