アレスとは?ギリシャ神話で語られる5つのエピソードを紹介

アレス(アレース)のイラスト

ギリシャ神話に登場する戦いの神のアレース(アレス)。

戦いの女神と言えばアテーナー(アテナ)が有名ですが、

  • アテーナ:戦争における栄誉や計略を表す神
  • アレース:戦闘時の狂乱を神格化したもの(荒ぶる神

として有名でした。

ちなみに、アテーナーに関してはどうぞこちらの記事をご覧ください。

つまり、同じ戦いの神であってもアレースはアテーナーとは違い、かなり残忍だったと言われています。

そんなアレースにまつわるお話をご紹介していきます!

アレースの両親

アレースはギリシャ神話においての絶対神ゼウスとその正妻であるヘーラーの息子になります。

ゼウスとヘーラーについてはどうぞこちらの記事をご覧ください。

オリュンポス十二神の一柱(神様の単位を柱と言います)であり、男神の中では2位を争う程の美貌を持っています。

身長も高く、人間の間には大抵人間サイズの大きさで現れますが、本来の姿だとその身長は200メートルを軽く超えるほどだとか。

性格は最悪だけれど超絶イケメン

それがアレースの特徴なのです。

アプロディーテーの愛人

アレースは美と愛と性の女神であるアプロディーテーの愛人としても知られています。

このアプロディーテーの不倫がなかなか壮絶なストーリーなのですが、

詳しくはこちらの記事にてご紹介しています。

アレースとアプロディーテーの間には、

  • ポボス(フォボス、敗走)
  • デイモス(恐慌)
  • ハルモニア―(調和)

が子どもとして誕生しました。

中にはエロースもアプロディーテーとアレースの子どもとする説もあるそうです。

エロースについては詳しく知りたい方は、

こちらの記事をお読み下さい。

戦いの神なのに実は弱い?

アレースは戦いの神でありながら、

  • 人間であるディオメーデースに敗北(アテーナーがディオメーデースを支援していたが)
  • 英雄ヘーラークレースからは半殺しにされる
  • 巨人兄弟のアローアダイ(オートスとエピアルテース)により青銅の壺の中に13か月間幽閉される

など神話ではあまりいいエピソードがありません。

これはアレースの好戦的な性格がギリシャ人にとって不評だったからだと言われています。

その性格が故に基本的に神々からも嫌われているという実に不憫な神なのです。

アレースと裁判

ポセイドーンの息子の一人であるハリロティオースがアレースの娘であるアルキッペーを犯したことにより、アレースは激怒します。

アレス画像

ふざけんじゃねーよ!絶対許さねーからな!

ブチ切れたアレースはなんとそのままハリロティオースを撲殺してしまいます。

こうして今度は息子を殺されたポセイドーンがブチ切れることになります。

ポセイドン画像

ふざけんな!いくらなんでもやりすぎだろ!こうなりゃ裁判するぜ!

こうしてポセイドーンはアレースを神々の裁判にかけることを主張して、それが認められました。

そんなポセイドーンについてさらに詳しく知りたい方は、

こちらの記事をお読み下さい。

そして、アレースの丘で世界初の裁判が開かれることになったのです。

裁判の結果としてはアレースには情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)の余地があるとして、アレースは無罪となりました。

そして、これ以降重大事件の裁判はアレースの丘にて行われるようになったのです。

怪物テュポーンとの戦い

オリュンポスの神々が大地の女神ガイアが生み出した怪物テュポーンと戦った時、神々はそれぞれ動物に変身してエジプトに逃げたと言われています。

そんな中で逃げなかったのがゼウスなのですが、まぁ多くの神々は逃げたのです。

といった動物になりました。

気になるアレースですが…なんとになりました。

戦いの神ですが、意外にも可愛らしい動物になっていたのですね。

この怪物テュポーンとの戦いについてさらに詳しく知りたい方は、

こちらの記事をお読み下さい。


ギリシャ神話を実は漫画で分かり易く読むことが出来ます!

あのオリエンタルラジオのあっちゃんこと「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された漫画です。

ギリシャ神話をイラストと共にざっと理解されたい方は、

マンガ 面白いほどよくわかる! ギリシャ神話 Kindle版
ゼウスの誕生から、オリュンポス12神それぞれの逸話、英雄の活躍、トロイア戦争やオイディプスの有名悲劇まで、ストーリー、ドラマをしっかり描いていて、読み応えたっぷり!そのほか、星座や芸術など、現代にも息づくギリシャ神話との関連や、神々のプロフィールもわかりやすく紹介した充実の内容です。

こちらの漫画もぜひ読んでみて下さい。


参考:『アレース

コメントを投稿 (0)