ケンタウロスとは?ギリシャ神話の物語の起源を簡単に解説!

ケンタウロスのイラスト

ギリシャ神話に登場する半人半獣の存在であるケンタウロスの名前は皆さんも一度は聞いたことはあるのではないでしょうか?

ケンタウロスがどうやって生まれたのか?

今回はそんな神話のあらすじをご紹介したいと思います!

ケンタウロスの誕生

ケンタウロスの神話的な出自は、

  • イクシーオーンという神
  • 雲のニュンペー(若い女性の精霊)であるネペレー

との子どもと言われています。

このイクシーオーンとネペレーの物語もまた面白いのです。

イクシーオーンとネペレー

イクシーオーンはデーイオネウスの娘ディーアと結婚することになっていました。

イクシーオーンはデーイネオウスにこう言います。

金髪男性画像

ディーアに贈り物をしますので、お義父さんも宴に来てください。招待しますよ

おじいちゃん画像

そうか。ではせっかく招待してくれたのだから、わしも行こうかな

しかし、この時イクシーオーンは宮殿に向かう道に落とし穴を掘り、その穴のそこには大きな炭火を仕掛けていました。

何も知らないデーイネオウスは落とし穴にはまってしまいます。

おじいちゃん画像

なんじゃこりゃー!!

こうしてデーイネオウスはイクシーオーンの罠にはまり焼け死んでしまったのです。

これがギリシャ神話史上最初の血縁者を殺した者と言われています。

3人画像

いくらなんでもイクシーオーンはやりすぎだろう!

神々は許しがたい行為だとしてイクシーオーンを責めましたが、

ゼウス画像

彼の罪を許そう

ゼウスだけは罪を浄化し、イクシーオーンを不死にし、さらには神々の宴の席に招いたのです。

なぜイクシーオーンにはそんなに甘いのかは分かりませんが、このギリシャ神話におけるゼウスの存在は絶対でした。

ゼウスについてはどうぞこちらの記事をご覧ください。

こんなに良くしてくれたのに、イクシーオーンは恩を仇で返す行動にでます。

なんとイクシーオーンはゼウスの妃であるヘーラーに言い寄るのです。

ヘーラーについてはこちらの記事をどうぞ。

ヘーラーはイクシーオーンに言い寄られて悩みましたが、夫であるゼウスに相談します。

ヘラ画像

なんだか最近、イクシーオーンに口説かれているのよね…

ゼウス画像

イクシーオーンがか?まったくあいつも懲りない奴だな

ヘーラーから話を聞いたゼウスは雲からヘーラーそっくりの姿をしたネペレーを作り出し、彼女をイクシーオーンの寝どころへと連れて行きました。

金髪男性画像

おっ、やっとヘーラーも俺のところにきたな

ヘーラーが自分の想いに答えてくれたと勘違いしたイクシーオーンはそのままネペレーと交わりました。

この時に出来た子どもがケンタウロスなのです。

このイクシーオーンの思いあがった行為を見たゼウスは、

ゼウス画像

さすがに許しておけんな

と思いイクシーオーンを火焔車に縛り付けられて永遠に回転させられるという罰を与えられたのです。

神話ではないケンタウロスの仮説

上半身が人間で下半身が馬であるケンタウロスですが、神話に基づかない起源として別の説があります。

というのも、古代ギリシャ人が東方の騎馬民族であるスキタイ人と戦った時に、

人々画像

なんだあいつら!

とびっくり仰天した気持ちがケンタウロスの起源につながったのではないかと考えられているのです。

つまり、乗馬文化をもたない者が騎馬民族を見て、怪物と勘違いして生まれたのがケンタウロスということです。

この説は疑問視する意見も多いようですが、個人的にはかなり分かりやすい説だと思っております。

余談:ミーノータウロスとの違い

ギリシャ神話に登場するミーノータウロスとケンタウロスとの違いが曖昧という人も中にはいるかもしれません。

分かりやすい見た目の違いは以下となります。

名前 上半身 下半身
ケンタウロス 人間
ミーノータウロス (頭部)が牛 人間

ケンタウロスとミーノータウロスは全く違う生き物です。

そんなミーノータウロスについても知りたいという方は、

どうぞこちらの記事もご覧ください。


ギリシャ神話を実は漫画で分かり易く読むことが出来ます!

あのオリエンタルラジオのあっちゃんこと「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された漫画です。

ギリシャ神話をイラストと共にざっと理解されたい方は、

マンガ 面白いほどよくわかる! ギリシャ神話 Kindle版
ゼウスの誕生から、オリュンポス12神それぞれの逸話、英雄の活躍、トロイア戦争やオイディプスの有名悲劇まで、ストーリー、ドラマをしっかり描いていて、読み応えたっぷり!そのほか、星座や芸術など、現代にも息づくギリシャ神話との関連や、神々のプロフィールもわかりやすく紹介した充実の内容です。

こちらの漫画もぜひ読んでみて下さい。


参考:『ケンタウロス

コメントを投稿 (0)