ギリシャ神話の「ハーデース」の性格は意外と優しかった?

ハーデース(ハデス)のイラスト

ギリシャ神話の冥界の王と言えばハーデース(ハデス)です。

皆さんはこのハーデースにどのようなイメージをお持ちでしょうか。

ディズニー映画『ヘラクレス』ではヴィラン(敵役)としてハデスが登場します。

ディズニー映画で描かれる彼は絶対神であるゼウスを敵視しており、ゼウスの息子であるヘラクレス(へーラクレース)を殺そうとしたりと冷徹な性格をのぞかせています。

ディズニーの影響によりハーデース=残忍で悪い神様と思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事ではそんな誤解をといていきたいと思います。

ハーデース=冥界の神?

そもそもですが、ハーデースは一体いつから冥界の神となっているのでしょうか?

匿名画像

えっ、神様なんだからいつからとかないでしょ。生まれた時から冥界の神って決まってるんじゃないの?

と思っているそこのあなた!

それは間違っています。

ハーデースが冥界の神になったのは実は偶然なのです。

ゼウスが絶対神になった時にゼウス、ポセイドーン、そしてハーデースがくじ引きで誰がどこを統治するかを決めたのです。

このお話の詳しくはどうぞこちらをご覧ください。

ただのくじ引きで冥界を治めることになったハーデースですが、もし違うくじを引いていたら彼が冥界の神となることもなかったのかもしれないのです。

女性に初心なハーデース

女性関係においてハーデースはとても不器用な神でした。

恋愛を自由奔放に繰り広げることが多いギリシャ神話において、ハーデースのような神は珍しいと言えます。

浮気男の代表格と言えばゼウスですし、恋愛の女神であるアプロディーテーの恋愛もなかなか激しいものがありました。

詳しくはこれらの記事をご覧ください。

しかし、ハーデースは恋愛を謳歌するというよりも、一目惚れした女性にどうアプローチして良いのか分からないと言った初心な姿を見せていたのです。

彼が一目惚れし、半ば強引に妻とした冥界の女王ペルセポネーとの馴れ初めはこちらの記事にてご紹介していますので、どうぞ読んでみて下さい。

浮気した女性との逸話が数えきれないほどあるゼウスとは違い、ハーデースはとても少ないと言われています。

まぁ、そんなハーデースであっても浮気回数がゼロではないというのが、

鈴木園子画像

ギリシャ神話だなぁ

というところではありますけれど…。

へーラクレースを助けるハーデース

ディズニー映画ではヘラクレスを殺そうとしていたハデスですが、ギリシャ神話のハーデースはむしろその逆でした。

へーラクレースが王様から十二個の指令のうちの一つが冥界にいる地獄の犬番ケルベロスを連れてくることだったのです。

へーラクレースの十二の功業についてはこちらをご覧ください。

ヘラクレスは実在した?英雄が行った12の功業の内容とは?

へーラクレースは冥界に行ってハーデースに頼みます。

へーラクレース画像

ハーデースさん、ちょっとケルベロス貸してくれません?

ハデス画像

うーん、傷つけたり殺したりしないならいいよ

鈴木園子画像

優しい…。優しいよ、ハーデース

こうしてへーラクレースは無事にケルベロスを連れて行くことが出来たのです。

なぜハーデースは悪者になったのか?

私は最初にディズニー映画の存在をご紹介しましたが、もちろんディズニーが取り上げる以前から人々にとってハーデースは恐怖のイメージがありました。

昔のギリシャの人々は戦争が起こると、ハーデースを恐れたのです。

なぜなら戦争が起こる→戦死者が多くなる→戦死者の魂が冥界に多く行く→ハーデースが統治する冥界がとてつもなく巨大な王国になっているというイメージがついたからです。

そうすると

匿名画像

ハーデースは戦死者の血を飲み干すほどの冷酷な神らしい

という情報が人々の間に広まり、ハーデース=恐怖の存在となってしまったのです。

参考:ハーデース