ギリシャ神話のゼウスの妻は何人?正妻との3つのエピソード
ギリシャ神話における最高神ゼウス。
ゼウスは恋多き男神として知られており、妻がいるのにも関わらず、浮気を何度も繰り返しています。
そんなゼウスについて詳しく知りたい方は、
ギリシャ神話の最高神ゼウスとは?宇宙支配までのあらすじ
ギリシア神話の最高神ゼウス。 彼が最高神と言われるまでには、壮大な戦いの歴史がありました。 父クロノスに飲み込まれてしまった兄弟達。 彼らを助けられないかと考えたゼウスの策とは? 神々の戦いが今ここに…!
こちらの記事をご覧ください。
今回はゼウスの浮気相手ではなく、妻についてご紹介していけたらと思います。
ゼウスの最初の妻、メーティス
ゼウスの妻と言えばヘーラー(ヘラ)が有名ですが、実はヘーラーと結婚する前にゼウスは何度か結婚と離婚を繰り返しています。
そんなゼウスの最初の妻が知恵の女神メーティスでした。
ゼウスがメーティスと結婚すると、大地の女神ガイア(ゼウスの祖母でもあります)は

ゼウスとメーティスの間に生まれた男神はゼウスを超えるよ
なんと不吉な予言…と思いますが、それを恐れたゼウスは妊娠していたメーティスを呑み込み子どもが生まれないようにしました。
これで子どもが生まれないはずだ。ふー、これで安心
と思っていたゼウスですが、ある時ゼウスは激しい頭痛に襲われます。
苦しいー!助けてくれー!
頭痛にもがき苦しんだゼウスはなんと頭を叩き割ることにしました。
すると、ゼウスの頭から鎧をまとい武装した、知恵・芸術・工芸・戦略の神アテーナー(アテナ)が出てきたのです。
それも赤ん坊ではなく、れっきとした大人の姿で…。
それにしても出てきたのが男じゃなくて女の子で本当に良かった。つまり、俺はまだまだ一番でいられる!
アテーナ―が女神だったため、ガイアの予言は効力を失い、ゼウスは王位を奪われる運命から解放されたのです。
ちなみにゼウスに呑み込まれてしまった知恵の女神メーティスはそのままゼウスの知恵となり、それによりゼウスが全知を手に入れたとされています。
一方で、メーティスはアテーナーと一緒にゼウスから飛び出てきたという説もあるようです。
ゼウス第二の妻、テミス
メーティスの知恵を吸収したゼウスは次に掟の女神でもあるテミスと結婚しました。
このテミスですが、ウーラノス(ウラノス)とガイアの子であり、ゼウスからすると叔母にあたります。
ゼウスとテミスとの間にはたくさんの子どもが生まれました。
その子ども達の中に運命の三女神であるモイライ(運命の女神三姉妹であるクロートー、ラケシス、アトロポスの総称)がいます。
彼女たちは最初、夜の女神ニュクスの娘でしたがゼウスが運命をも超越してモイライを自分の子ども達として再誕生させた。

さすが神話…。何でもありすぎる…!
結果として、運命すらもゼウスには抗えなくなったとされています。
ゼウスの妻、ヘーラー
結婚の神ヘーラーはゼウスの妻として最も有名です。
ゼウスとヘーラーの関係はゼウスがヘーラーに一目惚れをしたところから始まります。
なんだ、あの娘は!美しい!
この時ゼウスはテミスと結婚していたのですが、ヘーラーに言い寄ることを決意します。
いきなり言い寄ったら抵抗されてしまいそうだからな…。まずは動物に化けるのが良いだろう
ゼウスはカッコウに化けて、ヘーラーに近付き犯そうとしました。
何ですか、あなた!ちょっ、止めてください!
ヘーラーはゼウスに対して抵抗を止めませんでした。
私は結婚の神です。結婚もしていない人と交わることなど出来ません
ヘーラーがそう言うと、ゼウスは
結婚したらいいんだな

テミスが不憫すぎる…。
ゼウスはヘーラーと結婚すると、晴れて二人の間にたくさんの子どもを作りました。
こんなにもゼウスが惚れこんで結婚したのですが、その後ゼウスは浮気を繰り返します。
そのたびにヘーラーはブチ切れをし、愛人や愛人とゼウスの間にできた子どもたちに凄まじい罰を与えていくようになるのです。
ちなみにゼウスの浮気相手に関する記事はどうぞこちらをご覧ください。
ギリシャ神話のゼウスの浮気相手とは?浮気エピソード4選
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参考:ゼウス