ミントの語源?冥界神ハデスの浮気相手『メンテ―』とは?

ミントの語源?冥界神ハデスの浮気相手『メンテ―』とは?

ギリシア神話での冥界を牛耳る神といえばハーデース(ハデス)です。

ギリシア神話での絶対神ゼウスと兄弟で、ゼウスと共に父親であるクロノス率いるティターン族と壮絶な戦い(ティーターノマキア)にて勝利を治めます。

ティーターノマキアについては別記事にてご紹介していますので、よろしければそちらをご覧ください。

この戦いに勝利したゼウス・ハーデース・ポセイドーンはそれぞれどこの場所を統治するのかをくじ引きで決めました。

このくじ引きの結果、ハーデースが冥界を統治する冥界神となったのです。

ハーデースはそもそも神話としての物語が少なく、ぶっちゃけ影の薄い存在といっても過言ではないのですが、そんなハーデースの物語の中でキラリと光るのが恋愛話です。

ハーデースの妻であるペルセポネーはハーデースが彼女を好きすぎるがあまりに誘拐して手に入れた妻でした。

ハーデースとペルセポネーについての記事はこちらをご覧ください。

今回はそんなハーデースの数少ない浮気話である『メンテー』とのお話をご紹介します!

薬草のミントの語源になっている『メンテー』ですが、ハーデースとどのような恋をしたのでしょうか。

そして、このお話はペルセポネーが良妻バージョンと悪妻バージョンの二種類あるので、それぞれの違いをお楽しみいただけたらと思います。

ペルセポネー良妻バージョン

ある日ハーデースが地上に住むニュムペー(若くて美しい女性の精霊です)であるメンテ―の美しさに魅了されました。

ハデス画像

なんて美しい女性なんだ…!彼女をさらってしまおう!

メンテーに恋をしたハーデースはなんとメンテーを冥界にさらおうと計画したのです。

しかし、それに気が付いた妻であるペルセポネー。

彼女は思いました。

ペルセポネ画像

もしかしてハーデースはあのメンテーという女性をさらおうとしているのかしら。そんなのダメよ!彼女が私の二の舞になるだけじゃない。なんとかして、ハーデースから隠してあげなくちゃ…

ペルセポネーは自分もハーデースから攫われて冥界にやってきた身ですので、自分のような想いをメンテーに味わわせたくないと思い、メンテ―を香りの良い小さな草に変えて、茂みに隠しました。

ハデス画像

あれ?メンテーは一体どこにいってしまったんだろう?前までここにいたはずなのに…

こうしてペルセポネーによってメンテーはハーデースから身を守ったのでした。

ペルセポネー悪妻バージョン

ハーデースが地上にいるメンテーに恋をした知ったペルセポネーは嫉妬に狂って大激怒。

ペルセポネ画像

はぁ!?なんであの女が好きなのよ!?あんた私を好きだって言ったじゃない!もういいわ、あんな女、くだらない雑草にしてやるわ!

こう言ってペルセポネーはメンテーを踏みつけて恐ろしい呪いをかけました。

ハデス画像

あぁ、メンテーが…草に…

なんと可愛らしかったメンテ―はペルセポネーによって雑草へと変えられてしまったのです。

その姿をハーデースは憐れみましたがどうにもなりません。

ハデス画像

ごめんよ、メンテー。せめて、君から良い香りが出るようにするからね

こうしてハーデースは雑草になったメンテ―をとても良い香りの草(ミント)へと変身させてあげましたとさ。

浮気するギリシア神話の神々たち

さて、メンテーのお話からも分かるように、ギリシア神話では男神の浮気というものが普通に登場します。

その代表格がなんと言っても絶対神のゼウスであり、浮気相手は数えきれないほどいます。

神と浮気したり、人間と浮気したりとやりたい放題です。

ゼウスの浮気については別記事にて紹介していますので、よろしければご覧ください。

もちろんゼウスの浮気にゼウスの正妻であるヘーラーが黙っている訳もなく、浮気相手やその子どもを呪ったり、酷い目に合わせています。

鈴木園子画像

いつの時代も奥さんの浮気による認識は厳しく、その罰は激しいもののようですね


参考:メンテー