ギリシャ神話の女神『アルテミス』の3つの神話エピソード

アルテミスのイラスト

ギリシャ神話に登場するアルテミス狩猟貞潔の女神でした。

彼女の出自は様々な説があるとされ、ゼウスデーメーテールもしくはペルセポネーとの娘であるとか、あるいはディオニューソスイーシスとの間に生まれた娘とも言われています。

ギリシャ人に普及した伝承ではゼウスとレートーの間に出来た娘で、アポローンと双子とも言われています。

色んな説がある彼女ですが、どんな女神なのでしょうか。

ここでは、アルテミスの神話についてご紹介したいと思います。

ちなみに、他の神々の記事についてもよろしければご覧ください。

カリストー

ある時、カリストーというニュンペー(若い女性の精霊)が純潔を誓い、アルテミスに従っていました。

カリストー画像

アルテミス様のように私も気高く、純潔に生きます!

そう思っていたカリストーでしたが、ゼウスに眼をつけられてしまいます。

ゼウス画像

なんと美しいニュンペーなんだ!

こうしてゼウスはカリストーに近付き、彼女を愛しました。

するとカリストーはアルカスという子をなしました。

そのことを知ったアルテミスは激怒します。

アルテミス画像

全然純潔を守れていないじゃないの!あなたに罰を与えます!

アルテミスはカリストーを雌熊に変えてしまったのです。

ゼウス画像

カリストー…。なんということだ…

カリストーが熊に変えられてしまったことを憐れんだゼウスは彼女を天に上げ、おおぐま座にしました。

そして彼女の息子アルカスはこぐま座となったのです。

シューリンクス

アルテミスは多くのニュンペーを連れていました。

貞潔の神であるアルテミスに従うニュンペーは多く、彼女たちは純潔を守っていたのです。

シューリンクスもそんなニュンペーのうちの一人でした。

そんなシューリンクスのお話はこちらの記事で詳しく書いていますので、よろしければこちらからご覧いただけたらと思います。

オーリーオーン

貞潔の女神アルテミスの恋愛ストーリーがこのオーリーオーンとの物語です。

オーリーオーンはあの有名なオリオン座になった神です。

二人は一体どのような運命になったのでしょうか。

アルテミスとオーリーオーン

オーリーオーンは海の神であるポセイドーンの息子でした。

彼は陸でも海でも歩くことができ、力も強く、太いこん棒を使って山の獣を狩る、ギリシャ一番の猟師とも言われていました。

ちなみにポセイドーンの記事もありますので、

よろしければ読んでみてください。

狩猟の女神であるアルテミスとギリシャ随一の狩人であるオーリーオーンは次第に仲良くなっていきました。

人々画像

最近アルテミスとオーリーオーンが仲良いらしい。あの二人お似合いだし、結婚するんじゃないの?

などという噂が神々の間で流れるほどに二人は仲が良かったのです。

しかし、そんな噂を良く思わない神がいました。

それがアルテミスの双子の兄(弟)であるアポローンです。

ちなみにアポローンについて記事もありますので、

よろしければ読んでみて下さい。

アポロン画像

俺はオーリーオーンは好かん!あいつは乱暴だからな。そもそもアルテミスは貞潔の女神だぞ?純潔を守るのが仕事じゃないか。あいつに恋愛なんて絶対にあってはならん!

なんともまぁ頑固じじいのような考え方をもったアポローンでしたが、アルテミスは気にもとめていませんでした。

アルテミス画像

またアポローンが何か言っているのね。まぁいいわ。気にしてもしょうがないし

しかし、アポローンはアルテミスとオーリーオーンを破局に導くためにとんでもない手段に出ることになったのです。

アポローンの罠

ある日のこと、アポローンはアルテミスに声をかけました。

アポロン画像

アルテミス、お前最近、弓の腕が鈍ったんじゃないのか?狩猟の女神として失格だぞ

アルテミス画像

何よ、そんなことないわ!

アポローンはわざとアルテミスを馬鹿にして、挑発したのです。

アポロン画像

なら、あれを射ることが出来るか?

アポローンはそういって海に浮かぶ何かを指さしました。

アルテミス画像

当然よ。馬鹿にしないで

アルテミスは弓を構えて、アポローンが指さした標的を見事に弓で射ることに成功しました。

しかし、その標的は海に入って頭部だけ水面に出していたオーリーオーンだったのです。

オーリーオーンはアルテミスに射ち殺されてしまったのです。

オーリーオーンの死

アルテミスがオーリーオーンの死を知ったのは翌日に遺体が浜辺に打ち上げられていたからでした。

アルテミス画像

オーリーオーンが死んでる!なんてことを!彼をなんとかして生き返らせて!

こうしてアルテミスは名医として知られるアスクレーピオスの元を訪ねました。

アスクレーピオスの腕は死者をも生き返らせるほどのものでしたが、冥界の王ハーデースがオーリーオーンを死から復活することを許しませんでした。

アスクレーピオスとハーデースについてはこちらをご覧ください。

アルテミスは諦めず、自分の父であり絶対神であるゼウスにまで訴えました。

アルテミス画像

お願いです。オーリーオーンを復活させてください

しかし、ゼウスは首を縦に振ることはありませんでした。

ゼウス画像

アルテミス、オーリーオーンを復活させることは出来ん。しかし、彼を天にあげて星座にしてやろう。どうかそれで納得してくれ

こうしてオーリーオーンは天に上げられ、オリオン座として輝くことになったのでした。


参考:アルテミス