ギリシャ神話の『アテナ(アテーナー)』の3つの神話物語

ギリシャ神話の『アテナ(アテーナー)』のイラスト

ギリシア神話に登場するアテーナー(アテナ)は知恵、芸術、工芸、戦略を司るギリシア神話の女神であり、ギリシア神話の絶対神ゼウスの娘です。

アテーナーは誕生の時からかなり衝撃的なお話がありますので、アテーナー誕生のお話はこちらの記事よりご覧ください。

この記事ではそんなアテーナーのエピソードを3つご紹介したいと思います。

アテーナーとアテナイ

まずはアテーナーと切っても切れない町、アテナイについてです。

アテナイは古代ギリシアに存在した町の名前であり、町の名前の由来がそもそもアテーナーなのです。

どういうことかと言いますと、昔アテナイという町がまだ名前もなかった頃、海の神ポセイドーンとアテーナーがその町の領有権をめぐってもめていました。

ポセイドーン画像

俺がこの町を支配してる!俺の町だ

アテネ画像

何を言っているの?私の町に決まっているでしょ

お互いに一向に引かなかったために、とある勝負がなされました。

アテネ画像

分かったわ。では、こうしましょう。この町の住民にとって有益なものを作り出せた方が勝利ということでいいかしら?

ポセイドーン画像

おう、のぞむところだ!

こうしてまずポセイドーンは泉の中からを誕生させました。

ポセイドーン画像

どうだ!凄いだろう!

一方、アテーナーが生み出したのはオリーブの木でした。

ポセイドーン画像

なんだ?ただの木じゃねぇか。俺の方が凄いだろう

アテネ画像

いいえ、これはただの木ではありません。この木はオリーブという実がなります。そのオリーブからは油がとれるのです

このアテーナーが生み出したオリーブの木に多くの住民は食いつきました。

結果、住民からより有益とされたのはオリーブの木であり、町の名前はアテーナーからとってアテナイとなったのです。

アテーナーと親友パラス

アテーナーにはパラスという女性の親友がいました。

アテーナーとパラスは一緒に育てられ、共に戦の技に励んでいました。

しかしある日、二人は喧嘩をしてしまいます。

アテネ画像

もう、パラスのわからずや!こうなれば決闘よ!

こうしてはアテーナーとパラスは喧嘩から戦いへと発展しました。

アテネ画像

くっ、さすがパラスやるわね!

パラスがアテーナーに一撃を与えようとしたその時。

ゼウス画像

おい、アテーナー。これを使いなさい

なんと娘を心配したゼウスが空よりアテーナーにアイギスという防具を差し出したのです。

パラス画像

な、なんなの!これは!

これにはパラスもビックリです。そしてその驚いているパラスは直後のアテーナーの攻撃をもろにくらってしまったのです。

アテネ画像

パ、パラス!

この攻撃が致命的になってしまい、パラスの命はなくなりました。

アテネ画像

パラス、そんな、まさか!私の親友なのに…

パラスの死にアテーナーは深く悲しみ、アテーナーはパラスに似せてパラディオンと呼ばれる木像を作ったと言われています。

アテーナーの息子エリクトニオス

アテーナーは処女神ですが実は息子がいます。

アテーナーの息子はエリクトニオスと言い、のちにアテナイの王になります。

この息子誕生秘話が凄まじく、なんと父親はゼウスとヘーラーの息子であるヘーパイストスです。

アテーナーはゼウスとメーティスの子どもですので、ヘーパイストスとは異母姉弟ということになるでしょう。

このヘーパイストスですが、アプロディーテーという美女と結婚しています。

ヘーパイストスはブサイクで、なかばアプロディテーを脅して結婚したようなものなのですが、まぁこの二人の夫婦仲は最悪だったようです。

この二人がなぜ結婚したかは別記事でご紹介していますので、どうぞそちらをご覧ください。

ヘーパイストスが作った椅子から始まった悲劇の神話とは?

夫婦仲が悪かったため、欲求不満だったヘーパイストスはあろうことか、武器を鍛えてもらおうと工房にやって来たアテーナーを襲いました。

アテネ画像

何してるんですか!?やめなさい!

逃げ出したアテーナーにヘーパイストスは不自由な足ながら追いかけます。

最後にはアテーナーの足に一週間溜めに溜めた精液をぶちまけました。

アテネ画像

ぎゃー!!

逃げ切ったアテーナーはその場にあった羊皮で精液を拭い取り、地面に投げ捨てました。

すると、なんとその場所が盛り上がり、エリクトニオスが誕生したのです。

アテネ画像

まさか、子どもができるなんて…

エリクトニオスは大地から生まれた者の証として、下半身が蛇であったと言われています。

望んでいない相手との子どもでしたが、アテーナーはアテナイにある自分の神殿で育て、エリクトニオスはアテナイの王へと成長していくのでした。


参考:アテーナー