ラマダーン月の断食は義務?禁止事項や例外をまとめて解説!

ラマダーン月の断食は義務?禁止事項や例外をまとめて解説!

ラマダーン月の断食はイスラムの六信五行の内の一つです。つまり、イスラムで最も重要な5つの義務の一つなのです。

青年以上のムスリム(イスラム教徒のことを言う)の男女は、ラマダーン月の1ヶ月間は日の出から日没まで毎日断食しなければいけません。

そして、日没から日の出(夕方から翌未明)までの間に、一日分の食事を摂ります。

ラマダーン月の断食についての基本知識を詳しく知りたい方は、

まずはこちらの記事を先に読みましょう。

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断食なんて、よくするな…。

と思われるも多いでしょう。この記事では、

  • ラマダーン月の断食においての禁止事項や例外パターン
  • 断食を行わなくて良いとされる人達の例

について詳しくまとめてみました!

イスラム教徒になったばかりの人や、イスラム教徒でない一般の方でも理解してもらえるように分かり易く書いています。

断食中の禁止事項

断食を始めた時の禁止事項としては、

  • 昼の間は一切の飲食や喫煙、性行為
  • 口に入れたものを呑み込む
  • 鼻や口から、あるいは注射器や座薬(肛門などに差し込んで使う薬)によって体内に薬や栄養剤を入れること

これらは、断食のルールを破ることになります。

逆に、飲食や性交などをわざとして断食を破った場合、その償いのため、後に自分で連続60日の断食をしなくてはなりません。

もし体力的にそれができなければ、破った1日につき60人の人に1日2食の食事をふるまうか、同等額のお金を施さなければなりません。

また、断食を破る事にはなりませんが、断食中はなるべく他人の悪口や批判などなどの悪いものを避ける事が推奨されています。

そして、良好な生活習慣を心掛け、多くの時間を崇神行為に費やすべきとされています。

さらに、1年や昼夜を通しての断食をすることは禁止されています。

ただし、預言者モーセイエスは、例外的に昼夜を通して断食を行ったことがあるそうです。

ラマダーンの前日も、断食を行わないこととなっています。

断食の例外パターン

うっかりと断食中であることを忘れていて、無意識に飲食したり、何かを目に入れたりした場合、

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はっ!断食中だった…

と気が付いた時点ですぐにやめ、そのままサウムを続けても特に問題はありません。

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つまり、断食を意識しているかどうかが重要なのです。

さらに、以下の行動は断食を破ることにはなりません。

  • 香水、こう薬、化粧クリーム、外用薬の使用
  • 歯を磨いて口を軽くすすぐこと
  • 無意識に唾を飲み込むこと
  • 身体を洗うこと
  • 昼寝をする

断食中に唾液も飲めないと勘違いされる方も多いですが、それは間違いです。

日没になれば、すぐに食事を摂ります。そして、日が昇るぎりぎりまで食事を摂っていることは良いとされています。

実際に、ムスリム(イスラム教徒)たちは一度寝てから、ファジュル(夜明け前)のサラート(礼拝)の前に起きて食事を摂る人が多いです。

断食期間中の礼拝などについてさらに詳しく知りたい方は、

こちらの記事をお読み下さい。

また、苦しみを和らげるために、どんな方法を取っても全く問題がありません。例えば、

  • 仕事の無い日は寝る(サラートを除いて)
  • 日の出前に多く食事を摂る
  • 日中体内の水分が失われない対策

といったことです。

断食を遅らせる場合

次の人達は、断食を遅らせることが出来ますが、出来ない条件が終わったら後日に出来なかった日数分の断食をやらなくてはなりません。

  • 断食をすると病状が悪化する病人
  • イスラーム法で規定された 「旅行者」
  • 妊婦および乳飲み子を育てている女性(胎児や母体に悪影響がある場合)

旅行者とは、80キロ以上の距離を移動し、現地での滞在が15日未満で自分の意志で町を出た人です。

しかし、旅行中でも特に苦痛なく断食できるようであればします。

この旅行者の定義を拡大解釈している一部のムスリム(イスラム教徒)の豪族の人達は、

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ラマダーンに旅行に出かけ、断食逃れしてる…!

と言われれることもあります。

断食を破って良い場合

老人や病弱な人、または小さい子供は、サウムをする必要はありません。そういう配慮が、イスラームにはあります。

老人や虚弱な人

この人々は、断食の義務を免除されます。しかし、もし金銭的に余裕があれば、補償金を払わなければなりません。

自分が断食できなかった日数1日につき2食分の食事か、それに相当する金銭を貧しい人に施さなければなりません。

思春期でない子供

子供のうちから断食に対する心構えを持たせる為に、数日間あるいは一日のうちの数時間だけでも断食を体験させると良いでしょう。

断食が出来ない場合

次の人は断食をしてはいけません。断食が出来ない人の対象者はムスリム女性となります。

月経期間中の女性

月経期間中は断食だけでなくサラート(礼拝)も出来ません。

ラマダーン月の後にやらなかった日数分の断食を遅れて行います。

出産後の出血期間

月経期間と同様に、出産後の出血が止まってからやらなかった分の断食を遅れて行います。

病気や旅行、月経などの正当な理由がないのに、勝手に断食を破るのはアッラー(神)に対する違反になります。

他にも、ラマダーン月の断食についての記事はまだまだあります。さらに詳しく知りたい方は、

これらの記事を併せてお読み下さいませ。


参考 : ラマダーンイスラーム アキーダとイバーダ