ツタンカーメンはなぜ有名?若き王の謎の墓とその死因

ツタンカーメンはなぜ有名?若き王の謎の墓とその死因

ツタンカーメンというと、エジプトの昔の王様(ファラオと呼びます)だということを知っている人は多いと思います。

しかし、実際にツタンカーメンがどんな王様かを知っている人は少ないように思います。

鈴木園子画像

実際、私は知りませんでした…。

この記事ではツタンカーメンとは一体どんな王様だったのか、そしてなぜ彼がこんなにも有名になったのか、その謎に迫っていきたいと思います!

ツタンカーメンってどんな王様?

ツタンカーメンは父アメンホテプ4世を持つ古代エジプト第18王朝のファラオです。

この父親のアメンホテプ4世が変わり者というかなんというか、唯一神アトンを信仰するというアマルナ改革を行って、これまで多神教だったエジプトの宗教をことごとく否定したんですね。

アメンホテプ4世が行ったアマルナ改革については別の記事で詳しくご紹介してますので、そちらをご覧ください。

そんな父親が行った改革をツタンカーメンは自身が即位すると、元に戻しました。

具体的に言うと、唯一神であったアトン信仰から以前の伝統的な神であったアメン信仰へと戻したり、首都をテーベに戻したりしました。

ツタンカーメンは父親であるアメンホテプ4世の制作を大幅に覆しましたが、

ツタンカーメン画像

ふざけんなー、親父!

と彼の意思で行っていたのかは甚だ疑問です。

なぜなら、ツタンカーメンが即位した時、彼は年端のゆかない少年であったからです。

ツタンカーメンの在位は紀元前1333年~紀元前1324年頃とされていて、在位期間は約9年です。

そして、ツタンカーメンのミイラの調査によると彼の死亡推定年齢は19歳であったことが分かりました。

つまり、ツタンカーメンのファラオ即位時は10歳前後、もしくはもっと若かった可能性があります。

鈴木園子画像

そんな子どもがそれほど大きな政策変更をするものなのかどうなのか…。

これぞ歴史のミステリーですね。

ツタンカーメンの墓のミステリー

ツタンカーメンで有名なのはやはりについてではないでしょうか。

王家の谷にあったツタンカーメンの墓は1922年にイギリスのカーナヴォン卿の支援を受けたイギリスの考古学者であるハワード・カーターによって発掘されました。

しかし、このツタンカーメンの墓はきわめて珍しいことに3000年以上の歴史を経ているのにも関わらず、ほとんど盗掘を受けなかったのです。

黄金のマスクをはじめとする数々の副葬品がほぼ完全な形で出土しました。

しかし、この墓の公開直後にスポンサーであったカーナヴォン卿が急死したり、その他にも発掘関係者の何名かが死亡したことを、当時のマスメディアが

マスメディア画像

ファラオの墓の発掘に関係した者には呪いがかかり死ぬ

という話を仕立てあげ、『王家の呪い』あるいは『ツタンカーメンの呪い』の伝説を広げました。

けれど、実際にツタンカーメンの墓を発見したハワード・カーターは64歳という当時の平均寿命からいえば別に若くない歳で死去しましたし、他の直接発掘に関係した人も長生きした人もいることから、伝説はあくまでも伝説という見方もあります。

ツタンカーメンの死因のミステリー

ツタンカーメンの死因について、昔は他殺説が最も有力とされていました。

それは大腿骨の骨折から数日で死亡したことだけが確認されていたからです。

しかし、2010年に行われたCTスキャンやDNAや放射線調査により、ツタンカーメンは遺伝による先天的な疾患を多数患っていた可能性が非常に高いことが確認されました。

特に直接の死因は足および大腿骨の骨折と、脳性マラリアの合併症による体調不良の悪化が原因であるという証拠が多数見つかりました。

生前のツタンカーメンの足が悪かったというのは王の墓の副葬品からも伺えます。

実は墓の副葬品に130本もの杖が入っていたのです。

それらの杖の中には先がかなりすり減っているものも確認され、ただ何かのシンボルとしての杖というよりかは実際にツタンカーメンが体重を支えるために使っていたのではないかと考えられ、生前から脚に不自由があったのだと推定されています。

また、病理学者などが分析すると、左足の足首の先が内側に傾いており、ケーラー病(足指の付け根の骨への血行が障害されて、骨が壊死する病気)にもかかっていたのではないかと考えられています。

現在ではツタンカーメンの直接的な死因は病死であることはほぼ間違いない状況ではあるのですが、しかし一方で他殺説も捨てきれていない状態でもあるようです。

なぜなら、足の骨折に関して自分で転んだ可能性ももちろんありますが、誰かに突き飛ばされたという可能性もあるからです。

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結局、どこまでいってもツタンカーメンの死因はミステリーであることには変わりないのです。


参考:ツタンカーメン